福岡大学医学部医学科の教育目標を達成するためには、医学部医学科入学後は高校生までの学習方法(Pedagogy)から、成人型の学習方法(Andragogy)を出来るだけ早く習得する必要があります。増え続ける膨大な医学知識、総合臨床能力の習得、新しい共用試験や国家試験へ対応できる力をつけるには、受身の学習方法では到達できません。医学知識だけでなく、医学生には高いコミュニケーション能力やプロフェッショナリズムなどの人間力が求められていますので、社会のニーズに応えられ社会貢献できる人材が求められます。また各分野の国際化に合わせ、地域医療の現場においても、語学力はもとより国際的感覚を持つ医師になることが将来の選択肢を広げることになります。医師は生涯に渡り、新しい医学知識や臨床能力を学び続ける姿勢と教育者としての能力も獲得していく必要があります。 
医療者プロフェッショナリズム

医師のプロフェッショナリズムは、自律性を持ち、社会契約に基づいた医師という専門職の姿勢、構え、行動様式であり、健全な倫理観を持つことである。科学、人間性、社会性の要素があり、常に振り返り、学習し向上する姿勢、同僚、後輩への教育的態度、自己研鑽、自己規制など、現実の現場で持続させやりぬく強い意思を持つことである。

大生定義 臨床神経 2012;52:1024−26より
3原則
  • ・患者の福利優先
  • ・患者の自立性(autonomy)
  • ・社会正義(social justice, 公正性)
10の責務
  • ・プロフェッショナルとしての能力
  • ・患者に正直である
  • ・患者情報の守秘
  • ・患者と適切な関係維持
  • ・医療の質向上
  • ・医療へのアクセス向上
  • ・有限医療資源の適正配置
  • ・科学的根拠に基づく医療
  • ・使役相反に適切に対処し信頼を維持
  • ・後進の育成
欧米内科学会 医師憲章 2012
Medical professionalism in the new millennium
より
安元主任教授のオススメ書籍
相談窓口(医学生支援)
医学教育推進講座
MEDICAL EDUCATION CENTER
FUKUOKA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE
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学年担任/副担任制度

福岡大学医学部医学科では、各学年に主担任、副主担任と10班のグループを副担任1名が受け持ち、学習、生活面の相談、アドバイスを行っています。3年生までは主に基礎系教員、4年生から卒業まで臨床系教員が担当し、個別に対応しています。年1回の保護者講演会では、父兄との個別懇談も行います。
また6年生には、医療情報センター1階に各班に学習用ゼミ室が設けられ、ゼミ室ごとに国試対策委員の教員が配置され、副担任と共に学習指導、精神的サポートを行っています。

福岡大学学生相談

学生相談体制学生生活で「こんな時どこに相談したらいいのかな」「大学のこんなことが知りたいのだけれど」などと感じることがあります。本学では下記のような体制を整え、学生の疑問や相談に応じています。相談内容によっては学内・学外の関係機関を紹介しています。
http://www.fukuoka-u.ac.jp/support/life/counseling.html

ヒューマンディベロップメントセンター(学生相談室)大学生活でのさまざまな悩みや不安にじっくりと向き合い、バランスのとれた心の成長を支援しています。寄せられる相談としては、修学、就職、対人関係、心身の健康などがあります。専門のカウンセラー(臨床心理士)が相談を受け、一緒に考えます。充実した学生生活となるよう、個人面接や各種グループ・セミナーを通して支援します。
http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu816/home1/hd1.htm